私(K)「お昼どこで買う?目の前のスーパー行く?」

部下(A)「コンビニでおにぎりですね。節約しているんですよ。」

私(K)「おにぎりならスーパーのほうが安いよ。レジ早いし。」

部下(A)「そうなんですけどね、・・・やっぱりコンビニいきます。」

UXデザイナーのKです。コンビニの安定感は根強いですね。業務上UXデザインの事を考えているのですが、ユーザースタイルや提供する商品、サービス事に異なるので奥が深いです。
その中でもわかりやすい事例として、ユーザー体験を基にデザインされたものをマーケティング視点で見た場合と、UX視点見た場合の一部を紹介したいと思います。

マーケティング視点

日常的にコンビニやスーパーは活用されると思いますが、系列店舗が違っても店内のレイアウト似ていませんか?
コンビニでは、入り口から季節ものや新製品が並び、一番奥には飲み物コーナーがあります。壁沿いに冷凍冷蔵品、弁当・おにぎりが陳列されているところが多いと思います。

もちろん建物の電源の配置の関係というのもありますが、コンビニに訪れるユーザーが最も購入するものは弁当(おにぎり)や飲料類だからです。時間や地域性、季節等によっても異なりますが、店舗では商品の売れ方に合わせたレイアウトにしています。

コンビニに行く目的の多くを占める商品を店舗の奥に持ってくることで、自然と店舗を1周することになる為、目的の商品以外にも目が入ります。
飲み物を購入するだけなのに気づいたら、他の商品も買っている経験をしている人も多いと思います。私もつい飲み物とデザートを手に取っていたりします。

上記はマーケティング担当者であれば話としてよく聞くことではあると思います。では、UXデザイナー視点として見てみます。

UXデザイナー視点

飲料が店舗の奥にあるのは、どこのコンビニでも似ているので、例え初めて行く店舗であっても日常的に利用している方にとっては、レイアウトがどのコンビニでも似ていることは非常にわかりやすく安心感を得られます。
大手コンビニの飲料コーナーで採用されているドリンク用冷蔵庫はバックヤード側から店員がドリンクを補充がしやすい以外にもメリットがあります。

・補充スピードの向上
・従業員の移動作業負担の軽減
・期限の近いものを消費者が購入しやすい

ユーザー行動を中心としたデザイン設計から内装のレイアウトを行うことで消費者だけではなく、従業員にも大きなメリットが生み出されるのです。

まとめ

ユーザー体験デザインにおいて大事なものは、ユーザー体験を共有し行動原理を考えることです。また、時代に合わせてユーザー体験は変わってきます。今回紹介したコンビニのレイアウトも今後様々な変化をしていきます。

・地域性による需要品目の変化
・利用者層の年齢や生活スタイルの変化
・人手不足によるレジの無人化

等々、私達の生活変化に伴いUXは変化していきます。コンビニを始めとした日常的に利用するサービスにも様々なユーザー体験を基にしたデザインがあふれていますので探してみてはいかがでしょうか。