テレビでも話題になっていますが、皆さんのワーキングスペースはどこでしょうか。
自宅やコワーキングスペース等働く場所に変化がある人もあるのではないでしょうか。
ワーキングスペースが変わらない方も多いでしょうか。
働き方改革が進められていることもあり「場所」について考える企業様や個人の方も増えてきているかと思います。ユーザビリティを考える際にも「場所的要素」は重要です。
今回は、UXデザインにおける「場所的要素」について考えていきます。
【場所的要素の変化】
<都心部>
・東京を中心とした都心部では、電車通勤が多く乗車率も平日には100%を超えるところが非常に多くありました。しかし2020年に入り、情勢の変化もあったこともあり乗車率が下がっています。
参照元:国土交通省:三大都市圏の平均混雑率
https://www.mlit.go.jp/report/press/tetsudo04_hh_000095.html
昨年のピーク時と今年のピーク指数を比較すると
東京圏では 50~60%前後
大阪圏では 70~75%前後
名古屋圏では 75%前後
と大きな変化が見受けられます。元々テレワークが推進されていることもありましたが昨今の情勢変化に伴い更に浸透されますます働く場所に着目がされています。そのため都心部を中心に活動をされているユーザーの中には、影響が大きいと感じる方や通勤時間の混雑が緩和されて少し楽になったと感じている人も多いのではないでしょうか。
【都心部以外】
・都心部以外では、観光業や製造業が大きく打撃をうけたこともあり雇用が減少。
働く場所がないという課題が浮かび上がっています。
・都心部以外では、電車だけでなく、バスや車等の移動手段が多い為、場所的要素としては
都心部と比較すると変化は少ないです。
【UXから見る場所的要素】
・ユーザビリティにおける場所的要素には
通勤通学中の電車や駅
業務や学習時間における職場や学校
休憩時間中のコミュニケーション場としての休憩室や教室
商談としての会社の会議室
社内交流目的などの飲み会で利用する飲食店
休日のレジャー施設やイベント会場
買い物における商業施設
部活動やサークル活動におけるスポーツ施設
遊びや交流・運動目的の公園や飲食店・介護施設
治療や検査・介護の為に訪れる病院
食事や家族とのコミュニケーションの場としての自宅やリビング
寝室や趣味・仕事の部屋などのプライベートルーム
他にも様々な「場所的要素」があります。
インターネットが普及して様々な情報がスマホ1台で収集できる時代であっても
「場所的要素」にあるタッチポイントからの情報が与える影響は多いです。
【場所的要素の変化】
場所的要素の変化としては、大きく変わったところは優先度です。
例えば、電車を移動しての買い物が減ってきた場合
〇自宅から駅までにあるお店の情報
〇駅構内の広告
〇電車内広告
〇目的地近隣のお店情報や看板チラシ
等
「場所的要素」が変わることでタッチポイントとの接点が減っていきます。
タッチポイントが減ることで情報取得の機会が減るユーザーもいます。
その為【場所的要素】における優先度が大きく変わってくるのです。
【優先度の変化】
情報社会の活性化による「場所的要素」に依存する行動は減少してきています。
例えば、買い物では、お店以外でもインターネットで購入が可能
商談交渉や接客もオンラインツールを利用等
タッチポイントとして、テレビや新聞で情報収集する社会からスマホで情報収集ことに変化すると同じように「場所的要素」も「その場所での体験」から「どこでも体験」できることへ優先度が変わってきています。
修学旅行ができない学生に、VRを使った「京都への修学旅行体験」を提供したところ
「より一層現地に行きたくなった」という声があがっています。
まとめ
UXにおける【場所的要素】は、時代の変化で大きく変わる要素の一つです。
特に場所依存する体験や経験などもデジタル化で変化してきています。
その反面、場所に依存する体験や経験の価値が高まっているとも考えています。
今求められるデザイン設計においては、商品・システム・サービスを『ユーザーの環境でも』体験しイメージできるますが「場所的要素」が加わるとさらに素晴らしい体験ができることを意識したUXデザインが求められています。「場所的要素」におけるユーザー変化にお困りの方やご相談等がある方はエスペーログループUX事業部迄お問い合わせください。
ライター:エスペーログループ UX事業部